木村精工の特徴
高品質・高精度の加工を追求するため、技術開発に挑み続けています。
銅加工30年の実績
純銅は展延性が高く一般的な金属に比べて加工が難しい材料です。また強い粘り気により切りくずが細かく分断されにくく、加工面を傷つけたり工具を折損させることも多いため、扱いにくいとされています。しかし、木村精工では銅加工において30年以上の技術とノウハウを蓄積しており、高品質な銅加工が可能です。
加工難易度が高いノズルも
おまかせくださいノズルの加工は、サイズやテーパ(入口から出口に向かって口径が絞られる形状)角度、口径により難易度が大きく変わります。木村精工では、独自開発した工具や加工ノウハウを活かし、鋭角なテーパ加工や小さな口径のノズルも対応できます。
ノズル・テーパ加工
レーザ加工機やプラズマ切断機、金属積層造形装置(AM)のノズルを製作できます。
独自に開発した工具により、テーパ角を鋭利にすることも緩やかに調整することも可能です。試作の際は、素材の選定や機能性、コスト改善からご提案できます。
口径Φ0.8の微細穴加工
高品質なレーザ加工機のノズルを製作できます。
加工ができる口径の実績最小値はΦ0.8!これほど小さな口径のノズルでも、内径テーパ部にキズやむしれが発生しない加工ノウハウがあります。
3Dモデルによる加工提案
お客様の開発の一助となるよう、木村精工では銅ノズルの加工提案を行っております。形状を3Dでモデリングし、時には試作前に金属3Dプリンタで確認してから実際に切削加工を行います。
そして実際に設計者に手に取って確認していただき、今後の開発の参考にしていただけたらと考えております。
産学連携
経験豊富な技術を活かし、企業と大学、公施設と連携した研究・開発を積極的に行っています。
患者の負担を低減する
脳神経外科手術用ダイヤモンド砥粒コーティング工具の開発
脳神経外科手術の頭蓋骨切除の際に使用される工具には、金属アレルギーの原因となるニッケルメッキを使用している事や、加工能率が低いこと等が問題となっています。
そこで本連携体では、レーザ溶融やニッケルが露出しないメッキによる砥粒を固着する技術を開発し、高能率で患者への負担を軽減する頭蓋骨穿孔用工具や骨切断用ワイヤ、周辺機器を製品化しました。
木村精工では、ステンレスやチタン製の頭蓋骨穿孔用工具の台金の加工技術開発や砥粒電着の研究、骨切断用ワイヤの専用ホルダやワイヤリールの設計・開発に携わっています。
開発工具3Dモデル
開発工具
開発工具
専用ホルダー
ボーンワイヤー
レーザー溶接による砥粒固着
自社プロダクト開発
木村精工の強みである加工精度の高さと、様々なアイデアを融合し、自社プロダクトの開発に取り組んでいます。プロダクトは企業向けの作業効率化の道具から、一般向けの製品まで計画・試作に取り組んでいます。
ZERO HANDLEは、工作物の加工の度にかかるハンドル脱着作業の省力化を図るために開発したマシンバイス用ハンドルです。自社の現場で抱える課題を解決するため、木村精工は約20年前からオリジナルハンドルの開発を進めてきました。
工作物の脱着位置や形状に改良を重ね、効率的に作業ができる「ゼロハンドル」を完成させました。ポイントは、バイスのボスを包みこむ柄杓形状。設備の扉に干渉しないため、ハンドル脱着の手間は一切なくなります。
加工作業時間を短縮するだけでなく、肉体的な負担も軽減できる装置です。